【就活前からお前は死んでいる】製薬研究職になるために絶対ダメな研究室の選び方 Top3

製薬研究職の研究室の選び方 製薬研究職の就活

皆さんこんにちは。ティーダです。

皆さんは大学で研究室 (ラボ) を選ぶときにどうやって決めていますか?なんとなく?周りに流されて?

そこで、今回は「製薬企業研究職になるためにやってはいけない研究室の選び方」について解説します!

後半では、研究室選びの最適な方法についても具体的に紹介するので、参考にしてください!

研究室選びってそんなに大事なの??

どうやって研究室って選べばいいの?

という学生に必見の内容になっています。

考え無しで研究室を選ぶと、せっかく苦労して志望大学に受かったのに目指していた研究職への道が遠のきます!



そもそも研究室選びって大事なの?

そんなに言うほど研究室選びは大事なのかという話ですが、
研究室選びは非常に大事です!研究室選びで就職先は7割決まります!

なぜ研究室選びが重要かは以下の3点が考えられます。

  1. 研究出来る内容やレベルが研究室ごとに圧倒的に変わるから
  2. 指導者や先輩の質によって今後の研究への考え方が変わるから
  3. 研究室によって、企業からの推薦の有無や見られ方が変わるから (影響は小さい)

一番大事な点は、①の「研究内容や研究レベルが研究室ごとに大きく異なる」という点です。

野球とかのスポーツを例にイメージしてもらうと分かりやすいと思うのですが、
将来甲子園に出たいなら、施設が充実していて、適切な指導者がいて、実績があって、練習も高頻度で行う少年野球チームに入りますよね?

研究室も同じで、製薬研究職という国内トップクラスの難しい職種になるためには、良い研究室に入って、練習 (研究) を積む必要があります。

絶対にやっちゃいけない研究室の選び方 Top3

ここからは何も知らない学生がやりがちな「絶対にやっちゃいけない研究室の選び方」のTop3を紹介します。

第一位:先輩の時に人気なラボだったから入る

多くの大学で、研究室を選ぶときは、学部時代の成績 (GPAとか) で選択する順番を決めるのかと思います。

そのときに注意なのが、

先輩の時に人気の研究室が良い研究室とは限りません!!

後でも紹介しますが、研究室の善し悪しは変化します。
また、なんとなくガン疾患とか脳疾患が流行の研究領域だからといって、周りで人気の研究室を選ぶと失敗します

是非、後で紹介する評価基準で研究職就職に有利な研究室を選びましょう!

私の大学の研究室にも、毎年成績上位者が入っているガン研究のラボがありました。

しかし、そのラボは全く論文がなく、卒業生も研究職になっている人もおらず、超貧乏ラボでした。
毎年成績優秀者が行くから、その下の後輩の成績優秀者も行くという最悪の流れが生まれていました。

皆さん気をつけましょう!!

第二位:キツいから入らない

研究室のコアタイム (拘束時間) が長かったり、土曜日もコアタイムがあったりする研究室は学生からは避けられがちです。

しかし、研究をしっかりしている研究室の多くは端から見るとブラックな研究室が多いです。

そのため、噂でブラックラボと言われる研究室でもちゃんと実績を見て判断しましょう!

製薬研究職に入ってくる学生の出身の多くは実はブラック研究室です (笑)

第三位:教授が優しそう or 授業が良かったから入る

これは一番愚行ですね。

実際、研究室での活動で教授と接する機会は思った以上に少ないです。

それよりも助教や博士課程の先輩に実験を教えてもらうことがほとんどです。

そのため、教授が良い人でもほとんど自分には関係ないので、そこで判断してラボを選ぶのはやめましょう。



研究室を選ぶときに気にするべき項目3選

逆に以下の方法で研究室を選んだら間違えは少ないです!
誰でも出来る方法ですが、ほとんどの人は知らないので、是非実践してみてください!

① 研究室のお金はいくらあるのか?

まず一番大事なのはその研究室が研究費をどれだけ取れているです。

極端な話ですが、研究費が取れていない研究室ということは、成果が出ていないか、注目されていない研究をしているということです。

そうするとあなたが入った後も、お金がないという理由で研究はほとんど出来ない可能性があります。

お金がない研究室あるある
  • チップは洗って再利用
  • ピペットは高熱滅菌したガラスピペット
  • 実験機器は全て共通機器を使用
  • 研究テーマが少なく、複数人で1つの研究テーマ
  • 卒論・修論は全部過去の先輩の研究データの転用
  • むしろ研究室に来ないで欲しい先生達
  • 研究室に来たら論文を読むしかやることがない

逆に研究室にお金があると言うことは、成果が出ていて、研究が世界的にも注目されていて、勉強できることも非常に多いということです。

お金がある研究室あるある
  • チップは基本は使い捨ての新品
  • 全てプラスチックのディスポピペット
  • 大型機器も研究室独自で所有している
  • NGSやCyTOFなど用いた最新の解析方法を自前で実施
  • 実験テーマは沢山あって、一人で複数を進めている
  • 研究を自分の裁量・考えで進められる
  • 海外や他大学からのポスドクが複数在籍

研究費ってどうやって調べるの?

研究室にいる先輩に聞くのもいいですが、具体的な値段を知っている学生は少ないと思います。

そこで非常に便利なツールが「日本の研究.com」というサイトです
https://research-er.jp/

こちらにあなたの大学の教授の名前を打ち込んで検索すると、その教授がいくら研究費を獲得していて、いつその研究費がなくなるのかを見ることが可能です。

例えば、iPS細胞の「山中伸弥先生」は2013~2020年の10年間で、271億円の研究費を獲得していることがすぐに分かります。
(この金額は震える (笑) )

実際は「日本の研究.com」に出ていない研究費もあります。例えば、企業との共同研究や基金からのお金は載ってません。あくまで目安として考えてください。

そして、具体的にいくらあると一般的に研究費が多いのかを示したのが以下のピラミッドです。

製薬研究職の研究室の選び方
基盤、特別推進は研究費の名前。S>A>B>Cの順で金額が変わる。

複数の先生がいて、それぞれで研究費を獲得している場合もあるので、一概には言えませんが、基盤A以上を獲得している先生がいる研究室は一般にお金持ちの研究室といえます。

そのため、製薬研究職になるためにも、中堅ラボの上位層から上位ラボと呼ばれる研究室に入ることを強くオススメします!

② どれくらいのインパクトの論文が、どれくらいの頻度で出ているか?

さらに、その研究室から出ている論文についても調べておくといいです。
(実質、研究費の獲得額とある程度一致しますが。。。)

Impact factorが高い論文が出ている研究室はもちろん良い研究をしている研究室が多いです。

さらに、たまたま10年に1回の高Impactな論文が出ただけじゃないか?を調べるために数年に渡って、過去の論文投稿を見ていくのを勧めます。

特に博士課程に進学を考えている場合は、論文投稿が必要な大学が大半なので、投稿頻度は大切になってきます。
たまに、Impact factor 10以上じゃないと論文を出さないラボとかもあるので、そこは自分の将来設計と相談ですね。

③ 卒業生は研究職として就職しているのか?どの企業か?

最後に、卒業生の就職先についても、その研究室に所属する先輩などに聞いた方が良いです。

例えば、製薬業界でも、開発職にしか先輩が就職していない研究室や、研究職でも大手には就職できていない研究室ならば、その研究室は出来るだけ避けた方が良いです。

もちろん就職先は個人の技量に大きく影響されますが、そもそもが全く研究職になれないような研究室もあるので気をつけてください!

最後に

今回は「やってはいけない研究室の選び方」と「やるべき研究室の選び方」を紹介しました。

多くの学生はやってはいけない選び方をしてしまって後で後悔しています。

確かに研究室を選ぶときにネットを見たり、先輩以外に聞く人って少ないですよね!

是非これを機会に後輩にもこの方法を教えてあげてください!

最後まで読んで頂きありがとうございました!

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