【最新決算随時更新】小野薬品工業の過去決算まとめ

製薬企業分析

こんにちは、ティーダです。

この記事では、小野薬品工業の各期決算を簡単にまとめた内容を随時追加しています。

この記事によって、小野薬品工業の動向を経時的に観察できます。

経時的に観察することで会社の将来も外挿出来るでしょう!

 



2022年12月期

  • 売上高は前年同期比24.9%増、営業利益も49.2%増!!
    • オプジーボは、「胃がん1次治療」と「食道がん術後補助療法」への適応で拡大
    • フォシーガは慢性心不全と慢性腎臓病への使用が拡大
  • ONO-7684 (FXIa阻害剤) 、ONO-1110 (内因性カンナビノイド制御剤) が国内Ph1試験を開始
  • オプジーボについて、胃がんの術後アジュバントは有効性確認出来ず

うーん、特になし!おもんない資料ですわ!

オプジーボ以外の開発品が全然見えないけど、大丈夫?

投資家質疑への返答

やはり、オプジーボの治験や戦略に関する質問が多かったです。

  • 胃がんなどでは3次治療での使用から、今後は1次治療での処方が中心になる。それによって、投与期間も長くなり、売上増加が見込まれる
  • 米国展開の最初の薬剤は、ベレキシブル錠と考えている。CD6抗体 (イトリズマブ) についてはPh3の結果を見てから次の候補となるかを判断してきたい
  • 胃がんについて、競合として、ゾルベツキシマブ (Claudin18.2抗体) が考えられ、CPS (PD-L1発現) が5未満の患者で使用される可能性がある
  • ベレキシブルは米国で2026年度までに上市出来るようにしたい

2022年9月期

  • 主力のオプジーボやフォシーガが2ケタ成長して好調なことと、円安によって過去最高の増収・増益
    • 22年度上期の製品商品売上は1449億円で、オプジーボとフォシーガで6割以上を占める
    • オプジーボは、日本で11がん種23レジメンを持ち、胃がんが中心になる可能性がある。
  • 業績のピークは2025~26年度の見込みが強い
    • 国内年間200億円強のグラクティブが2025年秋~26年に特許満了
    • メルク社からのキイトルーダに関するロイヤルティ収入、ロシュ社からの抗PD-L1抗体に関するロイヤルティ収入が2026年末で終了
    • ファシーガの2型糖尿病に対する適応が2025年4月に特許満了
  • ONO-7018 (非ホジキンリンパ腫、慢性リンパ性白血病のPh1開始

オプジーボは現在売上高1500億円、ロイヤルティ収入1000億円の超大型製品ですが、その特許満了は2031年が見込まれています。

オプジーボクリフへの対応としては複数の新薬をグローバルで上市することを考えているそうです。

現在、米国で6プロジェクト、欧州で3プロジェクト開発中です。

そりゃ海外で新薬出すのは当たり前だけど、それが難しいじゃない?

2022年6月期

  • オプジーボとフォシーガの成長によって、増収増益!
  • ONO-2020 (自社創製のエピジェネティクス制御薬) を神経変性疾患を対象としたPh1開始

特段大きなニュースはありませんでした。

オプジーボは好調に売上を伸ばしていますね。

2022年3月期

  • オプジーボ (13.8%増) とフォシーガ (64%増) 等の貢献で全体的に増収増益
    • オプジーボは2022年度は1550億円 (37.8%増) の売上高を見込む
  • 共同研究費や治験準備費用が増加したことや、開発中止を計上したことで研究開発費は759億円 (21.6%増) に膨れた。
  • 2022年から5年間で、6000億円のR&D投資と2500億円以上の戦略投資を予定
  • オプジーボの胆道ガンに対するPh2試験を中止
  • 「オプジーボとIDOⅠ阻害剤」、「オプジーボとTIM3抗体」、「オプジーボとPEG化IL-2」のそれぞれの併用試験を開発中止
  • ONO-7912はPh3試験で有効性が認められず開発中止

オプジーボの稼ぎ時が来ています!

2031年の特許切れまでにどれだけ売り上げられるかが楽しみです。

個人的には、「継続的な成長に向けた戦略」という資料の内容が薄すぎて何を計画しているのかが全く分かりませんでした (笑)

2021年12月期

  • 通期の業績を上方修正。
    SLGT2阻害薬「フォシーガ」が好調なのと、ロイヤリティ収入も順調なことが起因。
  • オプジーボは2021年度国内売上高を1100億円を予想
  • オプジーボが、世界で初めて原発不明がんに対する適応を獲得 (日本)
  • オプジーボとONO-7914 (STINGアゴニスト) や、ONO-7122 (TGF-β阻害) との併用について、日本Ph1を開始 (自社品)
  • 抗 CD47 抗体 (ONO-7913) について、日本でPh3開始 (導入品)
  • オレンシアについて、Ph3試験を中止
  • ONO-4059について、ギリアド社に導出していたが、返還

オプジーボは非常に順調に成長しています。
各ガン種に対する適応拡大も進んでおり、処方シェアが拡大中です。

オプジーボにからめて開発品を出すのは良い戦略だと思います。

しかし、やはりオプジーボ以外の自社品で目立った開発品はないように見えます。

オプジーボを中心に攻める戦略は間違っていないと思いますが、今後の開発品に注目ですね!

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