こんにちは、ティーダです。
突然ですが、製薬企業研究員の皆さん!今入社した会社って最終的にどう決めました?
人それぞれ理由はあるとは思いますが、最終的には何か1, 2つの大きな理由から今の会社を決めたのではないでしょうか?
就活生や大学生のみんなはこれから就活をする上で、上手くいくと複数社から内定を頂けるかもしれません。
そんな時、どうやって最終的に1社に絞り込んで入社しますか?
実際、最近就活生から相談を受けるときは、
複数企業から内定を貰ったのですが、どの企業にするか悩んでいます。。。
という質問が非常に多いです。
そこで本日は、入社する企業を決定する上での判断基準の代表例を8個上げ、それぞれについて考えていきます!
この8個の判断基準から「どれを重視するか」はあなた次第ですが、入社企業を決める上での参考にして頂けたらと思います。
また、転職においても、今回紹介する判断基準を意識して企業を決めると自分に合った企業に転職できるでしょう!
良い判断基準
将来性・安定性
個人的に、これが圧倒的No.1の優先事項です。
内資製薬は10, 20年後に残っていないような企業がほとんどです。
入社した会社が直ぐ潰れてしまっては、キャリアも収入も勤務地も関係ありません。。。
そのため、企業の将来性を見極めて、せめて10年後には残っている可能性がある企業を選びましょう!
当ブログでも複数企業の企業分析をしています。
是非参考にしてください!
時価総額
時価総額は、将来生き残る企業を判断する有効な基準になります。
株価は専門の機関投資家にどの評価されているかを示す基準なので、専門家の判断を知ることが可能です。
また、就活生は売上高ランキングを重視しがちですが、時価総額を合わせて見ると別の視点が現れます。
以下の表には、時価総額ランキングと売上高ランキングを並べて、さらに、売上高順位と時価総額順位の差を示しています。
例えば、JCRファーマや日本新薬、塩野義製薬、中外製薬は売上高順位に比べて時価総額順位が高い企業です。
そういった企業では何かしらの強みを持っていて、市場価値が高いと現在認識されています。
逆に、住友ファーマや大塚ホールディングス、武田、アステラス、エーザイは何かしらの弱点/懸念点があり、時価総額が低く見積もられています。
つまり、時価総額を注視することで色々な側面から企業を分析するきっかけになります。
収入
日々の収入は、サラリーマンにとって非常に大切な要因の1つです。
特にボーナスは大企業になるほど、業績が良いほど、大きく変わってきます!
製薬研究員の収入については当ブログでも解説してます。
また、全ての職種について反映出来ていないですが、AnswersNewsの平均年収ランキングは見ておきましょう!
勤務地
個人的には、研究所の勤務地は非常に大切な要素です。
例えば、第一三共の研究所は品川駅前にありますし、中外製薬の研究所も横浜の近くに移転します。
一方で、大塚製薬は徳島県ですし、アステラスは筑波、参天製薬は奈良の田舎です。
将来的な子育てや普段の生活、趣味について考えると研究所の場所は非常に重要になりますね。
大塚製薬では、都会出身の研究員が田舎に耐えられず転職してしまうことがたまにあるそうです。
そのため、田舎に慣れている徳島大の学生を少し多めに採用して、リスクヘッジしていると聞いたことがあります。
研究内容・配属先
何の職種の研究員として採用されているのかも大事な要素です。
例えば、第一三共でもADC技術の研究をする研究員とmRNAワクチンの研究をする研究員では、出来ることや得られる経験が違います。
また、安全性部門で採用されている企業と、薬理部門で採用されている企業でも業務は大きく異なります。
自分が将来的に何をしたいのか?
どんな研究が向いているのか?
を考えて研究内容を決めましょう!
福利厚生
こちらは収入と似ている要素ですが、重要なポイントです。
製薬大手の中でも、意外と福利厚生は異なります。
例えば、第一三共や田辺三菱は家賃補助や子育て金がかなり貰えるのに比べて、他社では年齢制限や結婚で家賃補助がなくなる企業もあります。
また、結婚祝い金や出産手当など意外と福利厚生による収入は多様です。
キャリアパス
キャリアについても内資企業では昔の古い制度を使っている企業があります。
- 一生研究をするのか?
- 40代くらいには別の部署に行きたいのか?
- そもそも、一生研究できる制度は整っているのか?
など人それぞれ入社後のキャリアは異なると思います。
そして、企業によって「昇格するプロセス」や「専門職の分類」は大きく異なります。
入社してみないと詳細を知ることは難しいですが、事前に知れると選択の幅が広がるでしょう。
ぬくぬく働けるか?
これは最悪の場合のセーフティーネット的な考え方です。
今のあなたは就職したらバリバリ研究したいと思っているでしょう。
しかし、人の価値観は変わるもので、入社後10年ぐらいしたら家族や趣味、副業など様々なことに興味が移る可能性があります。
(実際、今は時代の流れがそういう傾向です)
そのため、あなたの価値観が変わったときに今居る会社で必要最低前の業務だけで残れるのか?が重要になります。
例えば、バイオベンチャーみたいな企業では、大学の研究員のように際限なく働く必要があるかもしれません。
そしたら、プラベートなんてないですよね?
一方で、塩野義製薬など、週休3日制が導入されている企業もあります。
将来のことを考えると複数の選択肢が選べる制度の企業に入ることをオススメします。
ダメな判断基準
内定した順番
最初に内定した企業に何も考えずに進むことは愚の骨頂です。
そこが第一希望の会社でも、必ず他の選択肢や判断基準を比較した上で納得して会社を決めましょう!
もし、それが今イケイケの中外製薬でもです!!
残業時間 (ホワイト企業か?)
正直、「残業時間」や「業務のホワイトさ」は会社よりも配属部署やチームによって大きく異なります。
もちろん、明らかにブラックで、休職者が多い、ITベンチャーのような製薬企業は避けるべきですが、ある程度の製薬企業では基本的に労働基準法は守られています。
そのため、公開されている残業時間を比較したり、社内の1, 2人の知り合いに少し聞いただけでは実態は分かりません。
社内の雰囲気
これも残業時間と同じで、部署や配属チームによって大きく異なるので、判断基準に入れる必要はありません。
最後に
今回は、就活生や転職者に向けて、入社する会社を決定するための判断基準を紹介しました。
上位以外にも個人的な判断基準はあるかも知れないですが、大枠は押さえられていると思います。
後は皆さんでそれぞれの判断基準の優先順位をつけて、最も自分が満足できる企業を選んで頂けたらと思います。
特に、企業の将来性については当ブログでも複数社を紹介しているので是非読んでみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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