こんにちは、ティーダです。
皆さん、製薬研究職の職場環境ってどんなイメージありますか?
9~17時でやることだけやって帰るホワイトなイメージですか?
それとも、朝から夜まで実験しているブラックなイメージですか?
そこで、今回は「製薬企業研究職のリアルな職場環境・仕事内容」について、私の経験と他社の友人から聞いた話を元に紹介していきます!
これから製薬企業の研究職を目指す学生は是非参考にしてください!
身バレも怖いのでなるべく一般的な話に落とし込みます!
製薬研究職は基本超ホワイト!
結論から言うと、製薬企業の研究職は超ホワイトな働き方が可能です!(特に若手の間は)
特に、大手企業は労働局監査もしっかり入るので、過重労働はほぼ起こりません。
むしろ、アカデミアのノリで長時間実験をしてしまい、人事部に怒られる人が結構います (笑)
ホワイト過ぎるデメリットもある!
個人的には、このホワイトな環境はデメリットもあります。
一番のデメリットは、「ホワイトな環境」と「上司に指示された実験」だけをしていると、研究力がどんどん低下することです。
やはり、アカデミアのように自分で考えて、大量の実験をしている方が研究者としてのスキルは確実に成長します。
私のアカデミア出向経験からも、ポスドクや助教は研究実績だけがキャリアを決めるので、企業研究員よりも、命を賭けてバリバリ実験している印象でした。
ホワイトに慣れすぎると、転職時には「年を取っただけの何のスキルもない指示待ち研究員」になってしまい苦労するでしょう!
そういう研究員は、リストラが起こると最初に切られますし、関連会社・別部署への異動対象にもなりやすいです。
アカデミアと企業の違いについて書いたこちらの記事も参考にしてください!
たまにブラックな時もある?!
もちろん研究員も1年中/全員がホワイトという訳ではなく、ある期間や一部の研究員は非常に激務の中働いています。
比較的自由なタイムラインの早期プロジェクトに比べて、候補化合物が既に決まっている後期プロジェクトでは徐々にタイムラインが明確に引かれ始めます。
そのため、重要な後期プロジェクトに関わる研究員は、時には過酷スケジュールで実験を実施する必要が出てきます。
最近だと、KMバイオロジクスや塩野義、第一三共のコロナ関連プロジェクトに関わっていた研究員は非常に厳しいタイムラインの中で激務だったと推察されます。
また、プロジェクトリーダーや要職に就くと一般研究員よりも過酷な業務になりがちです。
「他部署との会議」、「共同研究先との会議」、「会議資料の作成」など業務量が増加していきます。
特に管理職になると、基本的に残業代はなくなり、労基も緩くなります。
仕事量も爆発的に増えるので、深夜や休日までもずっと仕事とメールをしている方も多いと思います。
そのため、若い人たちは最近は管理職になりたがらない人も多いですよね。。。
(もちろん、管理職は裁量権が増えるので、自分のやりたいことも出来るようにはなります。)
学生からのよくある質問5選
次に、就活生から良く聞かれる業務に関する質問を紹介します!
Q:
そんな実験量で研究が進むんですか?
A:
実施する実験を絞り、必須な実験を選択して優先的に実施しています。
特に後期プロジェクトではプロジェクト全体で必須な実験を設定して、それをこなしていく実験が多いです。
指示された実験をこなすだけだと本当に頭が鈍ります。。。
Q:
アカデミアと比べて楽しいですか??やりがいは?
A:
本当に人によります!!
基礎研究をガリガリやりたいタイプの人は少し物足りないかも?
薬を創ることを目標にする人はやりがいを感じられると思います!
企業研究が嫌でアカデミアに戻る人も、その逆もよくあります。
Q:
業務外で、勝手に好きな実験をしても良いのですか (いわゆる闇実験)
A:
自分の仕事がしっかり出来ていれば、会社によっては可能です!
「将来的に創薬に繋がるけど、実用化までは遠い基礎研究」とかは出来ると思います。
ただ、高価なアッセイや試薬とかは理由を説明しないと使えないかも!
自分の博士号を取るためだけの研究とかは普通出来ないでしょうね。。。。
Q:
一人で研究する?チームで研究する?
A:
基本的には企業ではチームで実験をしています。
小さい早期プロジェクトなら2~3人くらいで実験することが多いですね。
プロジェクトが進むにつれて、どんどん人数が増えて、他部署の人が入ってくるイメージです。
Q:
ずっと研究したい人はどういうキャリアパスを考えているの?
A:
多くの会社では、研究専門の上級職が存在します。
管理職に向いてないと考える人は、研究を極める道に進む選択肢も取れます!
最後に
今回は「製薬企業研究員の職場環境」について解説してきました。
会社によって細かい点では異なるでしょうが、大まかは紹介した通りだと思います。
- 基本は超ホワイト (特に若い時)
- プロジェクトや役職によっては過酷な業務になることもある!
ITやコンサルに勤めている友人などの話を聞く限りでは、製薬研究職は最もホワイトな職種の一つだと思います!
しかし個人的には、ホワイト環境に甘んじすぎると、自分のスキルが成長できないため、常に自己成長を強く意識する必要があると思います。
また、管理職などに上がっていくにつれて仕事量が増えていくのはどこの業界も変わらないでしょうね!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
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