こんにちは、ティーダです。
この記事では、大塚製薬の各期決算を簡単にまとめた内容を随時追加しています。
この記事によって、大塚製薬の動向を経時的に観察できます。
経時的に観察することで会社の将来も外挿出来るでしょう!
2023年12月期
- 売上収益は、グローバル4製品とNC関連事業の増収により、16.0%増収で、過去最高収益!!
- グローバル4製品は前年比26.4%増の6192億円
- 営業利益は、4Qでの減損損失により、前年比2.7%減少
- 2023年は、更なる過去最高売上と当期利益を目指す!
- レキサルティのアルツハイマーに伴うアジテーション適応について、FDAが申請受理。国内でも大うつ病で申請完了
- uRDN/超音波腎デナベーションシステムをコントロール不良高血圧の適応でFDAに申請
- sibeprenlimab/VIS649について、IgA腎症を対象としたPh2の中間解析で良好な結果
- TAS-114 (dUTPase阻害) 、TBI-1301、センタナファジン (過食症) は開発中止
- AVP-786 (ADに伴うアジテーション) はPh3の完了時期を後ろ倒し
中計19-23で設定していた売上を2022年で達成しました!素晴らしい!
バダデュスタットによる減損がなかったら営業利益も良かっただろうに、残念です。
AVP-786がちょいちょい後ろにずれるのが気になりますけど、、、
レキサルティの拡大が順調ですし、あとはulotarontが成功したら売上2兆円を超えるんじゃないですか?
2023年9月期
- 売上収益は、グローバル4製品とNC関連事業の増収により、14.3%増収
- グローバル4製品は前年比26.0%増の4545億円
- 売上収益は増加したが、営業活動再開に伴う活動費の増加、一過性要因の影響および積極的な研究開発投資の結果、事業利益は19.4%減
- レキサルティについて、大うつ病を対象とした国内Ph3で主要評価項目達成
- ロンサーフについて、ベバシズマブ併用の進行・再発大腸がんを対象としたPh3で主要評価項目達成
- OPC-64005 (大うつ病) 、AVP-786 (外傷性脳損傷) 、センタナファジン (禁煙) の開発中止
大阪の阪大近くにクライオ電顕付きの新たな研究所がオープンしたそうですね。
これによって徳島に行きたくない研究者が大塚製薬に興味が出ると良いのですが。。
大塚製薬自体は阪大IFReCにも出資しており、新しい研究所でも免疫系にも力を入れていくのでしょうか?
2023年6月期
- 売上収益は、グローバル4製品とNC関連事業の増収により、13.3%増収
- グローバル4製品は前年比23.4%増の2912億円
- 利益は、アケビア社との和解金で減益だが、それ以外はほぼ前年と同程度
- レキサルティのアルツハイマー型認知症に対するアジテーションを対象としたPh3でPoC獲得
- 売上高は200万ドル~250万ドルを予想
- アジテーションに対して米国で承認された薬物療法はなく、ブルーオーシャン!
- 軽-中等度の高血圧患者を対象とした「超音波腎デナベーションシステム」のRADIANCE-II試験においてPoC獲得
- 年内の申請を計画中
- sibeprenlimab (VIS649) はIgA腎症対象のPh3試験開始
- TAS6417はPh1/2試験で良好な結果
グローバル4製品は順調で、第3次中計はしっかり達成出来そうです。
また、為替と事業再構築の影響を考慮して、2022年度通期業績を修正し、売上高を1200億円アップ、営業利益を400億円ダウンさせました。
修正された通期売上高1兆6700億円は大塚HD史上最高収益で、エビリファイに支えられた2014年の1兆5718億円を超える見込みです!
開発品としては、「レキサルティの適応拡大」が重要なニュースですが、レキサルティ自体の物質特許の残存期間がある程度限られる中で、短期間での収益化戦略について投資家は気になっているようです。
2023年3月期
- グローバル4製品 (エビリファイメンテナ、レキサルティ、サムスカ、ロンサーフ) は前年同期比で+18.0%の1,356億円
- 減損損失238億円の計上により、営業利益は58.6%減少
- バダデュスタットの腎性貧血に対する開発中止によって、アケビア社との契約終了。
減損損失236億円を計上
- バダデュスタットの腎性貧血に対する開発中止によって、アケビア社との契約終了。
- 大鵬薬品工業の自社創製FGFR阻害薬フチバチニブをFDAに申請受理
- カリナンパール社を買収して、CLN-081/TAS6417を獲得 (ブレークスルーセラピー指定製品)
- ASTX727 (急性骨髄性白血病) でPh3試験でPoC獲得
バダデュスタットの減損による減益が見られましたが、グローバル4製品の成長は順調です。
期初に立てた予想売上は達成を見込んでいます。
少し気になるのは、AVP-786の開発の遅延です。
コロナによる患者リクルート難航を理由に遅延していますが、一度Ph3試験を失敗したことがある製品だけに減損の懸念は拭えませんね。
2021年12月期
- イーケプラとスプリセルの共同販売契約終了を売上面では乗り越え、前年比で増加。
しかし、利益面では他の要因とも併せて減収になった。 - グローバル4製品 (エビリファイメンテナ、レキサルティ、サムスカ、ロンサーフ) で合計4898億円の売上。中計内での予定を2年前倒しで達成。
- 2022年は過去最高の売上高を計画
全体的な売上面では好調です。
特にグローバル4製品については売上高を順調に伸ばせています。
Ph3に入っている開発品も多いので、それぞれが上手くいくことで将来性も高いと考えています。
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