こんにちは、ティーダです。
この記事では、協和キリンの各期決算を簡単にまとめた内容を随時追加しています。
この記事によって、協和キリンの動向を経時的に観察できます。
経時的に観察することで会社の将来も外挿出来るでしょう!
以下の記事も読むことで理解が深まります!!
2022年12月期
- グローバル戦略3品の伸長などで、売上高は3983億円 (13.1%増) 。増収に伴い、営業利益と純利益も増加
- クリースビータは1271億円 (48.7%増) に達し、同社初のブロックバスター!!
- 独自技術のRegulgent®搭載のバイスペシフィック抗体Ph1開始を計画中
- KHK4083 (rocatinlimab) のPh3試験では、単剤から、併用、長期観察などの複数試験を計画
- RTA 402の糖尿病性腎臓病 (Ph3試験) を2023年上半期に結果開示予定
個人的には最も気になっているのはバイスペシフィック抗体です!
がん領域と言うことは分かったので、どんな製品が出るのか楽しみです。
また、近々Ph3の結果が分かるRTA 402はEvaluate社の「最も価値の高い研究開発プロジェクト」ランキングで第6位に輝く素晴らしい薬です。
市場ポテンシャルとしては1000億円超を想定していることからかなり期待が持てる製品ですね!
甲谷さんがバイスペ抗体について、単純なCD3抗体とくっつけた一発芸じゃないよね?って煽ってました笑
投資家質疑への返答
- 2024年にはジーラスタやネスプの売上減があるが、現在の製品群が成長することから心配はしていない
- ジーラスタについては、バイオシミラーが今年中には出てくると考えている。自社でバイオシミラーを出す予定はない。
- クリースビータ特許は2032年までのため、グローバルの後期パイプラインを導入したいと考えている。今年中にどうにかしたいとは考えている。
- バイスペシフィック抗体は、がん領域であり、既存のようなCD3抗体を単純に使用しただけの製品ではない。
2022年9月期
- グローバル3製品を中心に、増収増益!
- クリースビータについて、2023年4月27日以降は、協和キリンが北米地域のプロモーション活動を行い、売上に応じたロイヤルティをUltragenyx社に支払う (20%台中~後半)
- KHK7791の透析中の慢性腎臓病患者における高リン血症の改善に対する国内Ph3で主要評価項目を達成 (ピーク時は売上高500億円未満)
- KHK7791は Ardelyx社によって創製されたファーストインクラスのリン吸収阻害剤で、協和キリンは国内での開発販売権を持つ
クリースビータの販売を北米でも協和キリンが出来るようになります。
これによって、海外でのプレゼンスをもっと上げて成長出来ると良いですね!
2022年6月期
- グローバル3製品を中心に、増収増益!
- 為替影響とKW-6356開発中止を受けて、通期業績予想を上方修正
- Rocatinlimab (KHK4083/AMG 451) のPh3試験 (ROCKETプログラム) の修正
- 基本的には年内には開始したいが、一部は来期1Qにずれ込む可能性もある
- KW-6356は市場性や開発難度から開発中止
中期経営計画で掲げた次世代品パイプラインの全てが開発遅延や中止などのイベントが起こっています。
そのため、より前臨床からの新たな開発品や、導入品などを考えて必要があると会社も認識しているようです。
R&D説明会で紹介されたバイスペシフィック抗体とかの製品がなかなか臨床に上がってこないですよね!
2022年3月期
- 国内医薬品売上は38億円の減収
ダーブロックが11億円 (569.7%増) となるなど新製品群が伸長したものの、薬価改定の影響に加え、パタノールの大幅な減収 (18億円、71.9%減 )が影響 - 海外売上は、グローバル3品が順調に進捗
クリースビータが222億円 (36.6%増)、ポテリジオが42億円 (33.7%増)、ノウリアストが11億円 (18.9%増) - ME-401 (血液がん) は、単群試験での迅速承認は困難なことが明らかになったため、ランダム化試験を実施
- KHK4083/AMG451 (アトピー性皮膚炎) のPh3が2022年中頃に開始予定
- KW-6356 (パーキンソン病) のPh3試験が2022年下期に開始予定
KHK4083/AMG451 (アトピー性皮膚炎) については、かなり複数本のPh3試験が走る予定だそうです。
また、Amgen社との開発戦略とロイヤルティの詳細が公表されていました (初めてですよね?)
日本以外では2桁%台の売上ロイヤルティを受け取れるそうです。
また、マイルストン収入で累計1000億円程度を受け取る予定です。
KHK4083/AMG451は次期ブロックバスターとして非常に期待です!
やはり自社製品でブロックバスタークラスを出せる企業は生き残りそうですよね!
2021年12月期
- 国内事業はネスプの売上減や、共同販売の終了で減収したが、USでのクリースビータの成長により全体としては増収増益
- 2022年度は、クリースビータの海外売上高を1152億円を予想 (34%Up)
- ME-401 (濾胞性リンパ腫) について、Ph2で良好なデータを取得
- RTA 402について、アルポート症候群への適応についてFDAから否定的見解
開発品が少ない様子です。。。
めぼしい製品はAmgen社と共同開発するKHK4083 (アトピー性皮膚炎) のみ。
前臨床の有望な製品を開発に上げる必要がありますね!
二重特異性抗体などに期待です!
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